模型の作り方1企画から量産、射出、研磨

 今回、めろバスを製作するに辺り、生産を部分的に記録に収めることが出来ました。
私達日本のコレクターが大好きな模型を生産する中国の現場でどのように模型を作っているのかご紹介していこうと思います。
私が模型を作っているのは世界の工場、中国。
その中でも特に香港の周辺都市、広東省、深圳、東莞、広州、珠海に玩具模型の工場が集中的に分布し、世界中に生産を行っています。

今回の工場は珠海。海が直横で、澳門から歩いて国境を渡れる。
高層ビルと庶民の雑居アパートの対比がこの国の姿。

珠海の中心部から郊外の契約工場へ。
立派なビルの工場で、正面は工員さん達の下宿。

周辺は長閑な郊外で、怪しい車も走ってきたり ^^
さぁ仕事をしましょう。


まず、仕事の最初は図面でデザインを決めていきます。
今回は金型の変更はなく、塗りだけだったので塗りのデザインだけで進んでいきます。事前に日本で作成したデザインでやりとりを行い、第一回の試作品を作ります。それを元に実写の写真や発注書を見ながら発注通りに出来ているか、表現がおかしくないかを検討していきます。上手くイメージ通りにあがってくれていればOKなのですが、なかなかそうはいかず、あがってきた試作品から最後に修正を加えていきます。
やっぱり、マーカーの位置を間違えていたりがありました・・。
そして検討を重ね、試作品がOKになったらいよいよ量産です。
他社さんでも良く聞く話ですが、修正なしのスケジュールで進めていたら、とんでもない間違いがあって試作品を作り直していて、発売が送れてしまったという事態も聞きます。発売が遅れるのはいけませんが、無理してエラーを出すよりじっくり修正を加えてよりよい物を目指す方がユーザーの為には良いと思っていますので僕は焦らずいきます。
さて、いよいよ量産開始です。
皆さんは模型ってどうやって作っているか想像できますか?
機械でガッチャンっと完成させるわけではなく、模型の殆どが手造りで作られています。その様はなかなか大変です。僕らが日本で何気なく手に取っている模型ももの凄い手造りの積み重ねなのです。
まずはダイキャストから

これが金型。機械にあう様々な規格で作ってあります。
コレが最も高価なものです。

ダイキャストの射出機です。ABS樹脂も似たような形をしていて、この機械が工場にずらっと並ぶ様は圧巻です。

ダイキャストの原料となる塊。

これを機械の裏側にある炉に入れて溶かして射出していきます。
凄い高熱を発しています。

工員さんは機械を操作しながら次々と射出していきます。
射出が終わったら扉を開け、手で一個一個取り出します。まだ熱を持っており、熱いし、危険な仕事です。

取り出したら蓋を閉めると数秒で次の射出が行われます。
これをテンポ良く繰り返していきます。

射出が終わったSD-Ⅱ。ランナーが付いて何とも奇妙な物体です。
射出成型が終わったダイキャストボディは油や細かいバリがいっぱいです。まず大きなバリを切り落としていきます。

細かいバリや汚れはこの様な機械で洗浄と研磨を行います。
緑色の三角形のヤスリ状のものと液体でゴロゴロと研磨していきます。

ここからは手作業。細かく役割分担され、ヤスリをかけたり、穴を開けたりと加工されていきます。
こうしてダイキャストのパーツの出来上がりです。

同様にABS樹脂も機械で射出し、手作業でランナーから切り離していきます。
次回は塗装です。

カテゴリー: 模型   パーマリンク

コメントは受け付けていません。