広島の連接車


先日、広島に所用ありまして行ったついでに広島の西鉄連接車を巡りました。
西鉄の1000形連接車は福岡市内線、北九州線用に大量に生産された西鉄軌道線の花形車両でした。
軌道線華やかなりし頃、最新の技術を使い、収容力を大きくし、走行性能を高め、それでいて床を低く乗り降りを楽にしようという試みなど、現在の最新LRVに近いコンセプトを持っていました。全国で同じようなコンセプトを目指して車両を作ったもののこれだけの規模で実用化した例は稀であろうと思います。西鉄1000形連接車は路面電車不遇時代の前に国産で路面電車を作った最後の最高傑作であろうと思います。
この車両のコンセプトは大いに当り、福岡、北九州の激しい混雑を緩和し大活躍をするのでした。
その後、時代は急速に厳しくなり、相次ぐ路線縮小で最初の任地であった福岡では20年足らずで役目を終えてしまい現在は、筑豊電鉄、広島電鉄、熊本市営1編成残るのみで栄枯盛衰の激しい車両であると思います。
しかしながら、栄光の時代から他の任地でも路面電車不遇の時代を黙々と働き、路面電車が見直される現代まで繋いだ功績は大きいものではないかと思います。
広島の連接車は福岡市内線の昭和50年の貫線廃止時に広島に譲渡された車両達です。同時期に筑豊電鉄、熊本にも移籍しており、廃止後城西車庫で移動を待っている姿が見られたそうです。
譲渡車は1100,1200,1300と3形態が混在した形となりました。3形態とも微妙に設計が違っており、そのまま広島でも各車の表情が違う原因ともなっています。
福岡から広島への改番は以下の通り
1204A、1204B、1208A → 3001ACB
1209A、1209B、1207A → 3002ACB
1206A、1206B、1203A → 3003ACB
1201A、1202B、1202A → 3004ACB
1101A、1101B、1102A → 3005ACB
1201B、1102B、1203B → 3006ACB
1305A、1207B、1305B → 3007ACB
1306A、1208B、1306B → 3008ACB
ウィキペディアより
広島に移籍後、2連接を3連接に改造、広島に対応した様々な改造を受け、3000形を名乗ります。宮島線ー市内線直通列車で活躍。近年、新型車両が入るに伴い、現在では市内線の5系統広島駅ー紙屋町ー広島港を中心に活躍しています。嬉しいことに5系統は新型のグリーンムーバーMAXも多く、一緒に活躍する姿を見ることが出来ます。1000形連接車と同じコンセプトを持った最新LRVが同じ線路を走り、福岡では後輩の電車を作る叶わなかった夢が広島で実現していることに福岡人としては熱いものがこみ上げて来ます。
この日は短い時間でしたが4編成の連接車に会うことが出来ました。

3002、紙屋町にて
すべて1200で構成された編成です。

3003、千田車庫前にて
チンタイの広告車、奇抜です・・。

3005、千田車庫にて
最も見たかった編成です。3両とも1100で構成され、独特だった角張った設計で統一感のある美しさがあります。

3006、千田車庫前にて
1201B、1102B、1203B → 3006ACB という福岡時代とは全く違う車両を組合わせて出来た異端車で1100を中間に挟み、1200との違いが一目両全です。
広電で活躍する連接車に遠く福岡から熱いエールを送ります。

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